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ヴェステンドルフ ナイトスラローム

昨夜ヴェステンドルフで行なわれたナイトスラローム。FISレースなのに有料という世界唯一(多分)のレースです。キッツビュールのスラロームの3日前なので、その前哨戦としてワールドカップの第1シードレーサーがこぞって出場することで知られますが、今シーズンは例年ほどの豪華メンバーではありませんでした。現時点で第1シードにいる選手ではマルコ・シュヴァルツ(オーストリア)のみが出場。レベルとしてはヨーロッパカップ程度といったところでしょうか。日本からは成田秀将(トップチームウィーン)と中村舜(東海大)が出場。成田は20位で中村は残念ながら1本目途中棄権でした。日本チームはこのレースを来週火曜日夜に行なわれるスラローム第8戦(シュラドミング)の選考レースに設定していました。本来ならばふたりに加えて河野恭介(野沢温泉SC)の3人で国枠の出場権を争うはずでしたが、河野がファーイーストカップ出場のため韓国に行っているため、成田・中村のマッチレースとなりました。

成田秀将1本目

スタート順は中村7番、成田18番。先に滑った中村が途中棄権に終わったため、成田は100%のアタックではなく、確実にゴールする滑りにスイッチ。狙い通りに2本とも完走し、シュラドミングへの出場権を手にしました。 成田にとっては、中村の滑りをみて戦略を立てられると点で優位なスタート順でしたが、レースにも関わらずタイムではなく順位を狙いに行くことのストレスがあったのではないでしょうか。1本目25位、合計タイムで20位。シュラドミングでの快走を期待したいと思います。 一方の中村には、成田に負けないためにフルにアタックセざるを得ないという焦りがありました。滑りにもそんな不安が反映されていたように感じます。昨シーズン、念願のワールドカップデビューを果たした中村。今季は飛躍すべきシーズンですが、これまでのところ苦しいレースの連続。・なかなか完走に至らず、壁の前でもがいている印象。ものすごく真摯に取り組む姿勢は好感が持て、何とかきっかけをつかんでほしいと応援したくなる選手です。今後もヨーロッパにとどまりFISレースなどに出場した後、カザフスタンで行なわれるユニバーシアードに参加するということです。


成田秀将 1本目ゴール後のインタビュー


中村舜 1本目ゴール後のインタビュー

優勝したのはマニュエル・フェラー(オーストリア)で2位リヌス・シュトラッサー(ドイツ)に0秒75差をつけての圧勝。彼はキッツビュールからほど近いフィーバーブルンという村の出身。地元レースということもあり、日曜日キッツビュールのスラロームでは良い滑りを見せてくれるのではないでしょうか。




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