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インタビュー:Alois PIEBER(Fischerレーシング開発デイレクター)に聞く
『RC4 ポディウム』の性能を引き出すためのポイント


『RC4 ポディウム』の開発を主導したのはフィッシャーのレーシング開発ディレクター、アロイス・ピーバー。

スキーの開発に携わって、もう40年近くにもなるフィッシャーの頭脳的存在だ。

そんな彼が、これまでの経験と新しいテクノロジーを結集し、

さらにレーサーやサービスマンら現場からのフィードバックを盛り込んで作り上げたのがこのモデル。

彼にとっては我が子のような『RC4 ポディウム』の性能を

最大限に引き出すためのポイントについて聞いてみた。
 

手塩にかけて作り上げた『RC4 ポディウム』について語る開発デレクターのアロイス・ピーバー

Q 『RC4ポディウム』はアッパーカフを水平方向に動かすローテーションの機能が搭載されています。その狙いは何でしょう

A カフのローテーション機能は初めての試みではありません。アイディア自体は、25年から30年くらい前にすでにありました。パテント(特許)をとっているわけではないので、どのメーカーも採用できる機能です。これはスキーヤーの個人差つまり技術、身体の骨格、筋肉のつき方等に合わせるためのテクノロジー。どんなスキーヤーにも対応できるブーツを作りたいというのが前提にあります。基本的にはすべててニュートラルでストレートな状態からスタートすることをすすめます。現実にはスキーヤーはひとりひとり違うわけで、ブーツに対するニーズもさまざまです。それに対応するために『RC4 ポディウム』この機能を搭載しました。

Q 実際の効果としては、いかがですか。アッパーカフを外側に回すのと、内に回すのでは滑走感覚にどのような違いが出るのでしょうか

A 外に回したほうがエッジのとらえがアグレッシブになる傾向があります。アグレッシブ、つまりエッジのとらえが強くなるわけです。また、とらえるポイントが前に来て、力も強くなる感覚です。ただ、感じ方は厳密に言えば人それぞれの股関節のつきかたによって変わってくるので、一概には言えない部分もありますが。

Q カンティングもそうですが、カフローテーションという機能は、スキーヤーひとりひとりに合わせるためのものという理解でよいでしょうか

A その通りです。選手たちが求めるのは、ブーツのセッティングで滑りのパフォーマンスをいかに上げるか。今までのブーツでは、すごく曖昧に抽象的にしかできなかったものを、パーツの付替えによって明らかな違いを出せるようにしたというのがもっとも大きなポイントです。

Q ワールドカップ選手では、GSでは外に回してスラロームではストレートが適正という意見を聞きました。

A たしかにそういう面もあるでしょう。ただ夏のトレーニングではみんながニュートラルなセッティングで滑っているなかで、何かを変えたくて誰かが外に回して速かったとすると、他の全員がそれに倣って外向きにローテーションさせたという側面もあるのです。ここに来て、またまっすぐに戻している選手も少なくない。おそらくまた違う流れも出てくるでしょう。そうやって試行錯誤しながら自分のベストのセッテイングを見つけていけばいいと思います。

Q 基本的な考え方として、膝からまっすぐ落としたこのラインに乗るのがベストということでしょうか

A 真ん中に乗っていることが必ずしも速いとも限りません。外に向いていても内に向いていてもその人に合っていることがベスト。体格やどういうタイプの技法を使うかによって、セッテイングをもまた変わってくるということです。

Q 日本ではレーサーに限らずデモ志向のスキーヤーにも人気が高いブーツですが、彼らに対して何かアドバイスはありますか。

A まずニュートラルで始めてほしいのですが、パーツのチェンジは5分で完了します。その人の体格とか技法によって、または雪質やターンの大きさによって、いろいろなセッティングを試してみてください。ダメならすぐにレストハウスに戻って、また変えればばいい(笑)。そうすれば必ずベストな状態が見つかるはずです。それがすぐにできるのがこのブーツの魅力だと自負しています。