

ワールドカップ・ファイナル男女ダウンヒル最終戦
夜間の冷え込みはあったものの、日が出るとともに気温は上昇し、昼過ぎには汗ばむくらいの陽気になったアスペン。2016/17シーズンのワールドカップ・ファイナルの男女ダウンヒルが行なわれました。
男女とも、この最終戦の結果次第で種目別チャンピオンが決まるという状況。うららかな天候のなか緊迫したレースが行なわれました。男子は1番スタートで滑ったドミニク・パリス(イタリア)が優勝。ペーター・フィル(イタリア)が2位に続き、3位にはカルロ・ヤンカ(スイス)が入って久々の表彰台という展開でした。一方、第9戦終了時点まで種目別ランキングでトップに立ち、レッドビブを着けてこのレースをスタートしたチェティル・ヤンスルッド(ノルウェー)は11位という予想外の順位に沈み24点のみの加算。この結果、2位で80点のワールドカップポイントを加えたフィルが、土壇場でひっくり返して2年連続2度目のタイトルを獲得しました。 ペーター・フィル は昨シーズンに続いてDHの種目別チャンピオンに輝いた フィルは今季のダウンヒル8戦中2位が4回、3位が1回。優勝は1度もありませんでした。


男女ダウンヒル最終戦トレーニングラン
ワールドカップ・ファイナル(最終戦)は、今日から男女ダウンヒルトレーニングが始まりました。
前半は中間斜面と大きなジャンプ。スピードへの対応能力が試され、中盤過ぎから続く急斜面では高速でのターン技術がものを言うコースです。
アスペンでワールドカップのダウンヒルが行なわれるのは1993/94シーズン以来のこと。選手全員にとって初めて滑るコースなので、今日の第1トレーニングは、まだ様子見という感じでしょうか。男子のトップタイムは、ヴィンセント・クリーヒマイヤー(オーストリア)がマーク。すでにダウンヒルの種目別優勝を決めているチェティル・ヤンスルッド(ノルウェー)は15位、サン・モリッツ世界選手権のチャンピオン、ベアト・フォイツ(スイス)は22位とともに平凡なタイムでした。本番に向けて力を溜めているという印象です。 ヴィンセント・クリーヒマイヤー また女子はヴィクトリア・レーベンスブルク(ドイツ)が1位、世界選手権チャンピオンで種目別ランキングでも首位に立つイルカ・ストゥヘッツ(スロヴェニア)が0秒14差で2位につけるという展開でした。
24番ス


ワールドカップ・ファイナル(アスペン)
2016/17シーズン最後のワールドカップ取材でアメリカにやってきました。昨日はデンバーに一泊し、夕方アスペン入り。下の映像が道中の様子です。 明日からは男女ダウンヒルのトレーニングランが始まります。
発表されたスタートリストを見ると、驚いたことにマルセル・ヒルシャーの名前があります。ヒルシャーは、コンバインドのダウンヒルを除けば、過去ワールドカップのダウンヒルに出場したことは一度もありません。現在彼のワールドカップポイントは1425点。2位のチェティル・ヤンスルッドに454点もの差をつけ、すでに6年連続6度目の総合優勝を決めている彼が、なぜダウンヒル最終戦に出場するのでしょうか? トレーニングだけでなく、本当にレース本番も出場するのでしょうか? 現時点では大きな謎ですが、とにかく明日、彼はダウンヒルのトレーニングランを滑ります。 ちなみにヒルシャーの次に滑るサム・モース(アメリカ)は、3月8日に行なわれたジュニア世界選手権のダウンヒルチャンピオンです。 そして、もうひとつ注目したいのが、女子ダウンヒル最終戦のTDを日本の加藤清孝さんが務めるこ