

ヨーロッパカップGSはノルウェーが表彰台独占
昨日は、先日の女子GSと同じクロンプラッツで、ヨーロッパカップの男子GS第5戦が行なわれました。Ertaと呼ばれる標高差350mのタフなGSコース。地元の人の説明によるとErtaとはラテン語で急斜面を意味する言葉だそうですが、実際コース中盤からは急傾斜が続きます。いきなりガクンと落ち込んだあと、階段の踊り場のようなフラット部分をはさみ、左に曲がってゴールへと続く急斜面に。ここは右側が下がった片斜面で、途中いくつかのウェーブもあります。2003年に開かれた比較的新しいコースながら、そのプロフィールはヨーロッパの古典的な流儀を取り入れた難コースとなっています。しかも、この日はくせのある地形を利用した難しいコースがセットされ、前半部には7〜8m飛ばされる部分もありました。 現在の男子ヨーロッパカップを一言で言うと、ノルウェーの天下です。とくにスラローム、GSでは上位を独占。まだ10代の新鋭から20代なかば過ぎの中堅まで、多くの選手がチーム内で互いに競いながらワールドカップ定着へのチャンスを狙っています。このレースでもそんなアタッキング・ヴァインキングた


シフリン、クロンプラッツGSで圧勝。今季早くも10勝目をあげる
アデルボーデンのスラローム終了後、すぐに車で移動。途中スイスとオーストリアの国境近く、マイエンフェルトという村に1泊しました。「アルプスの少女ハイジ」の舞台となった地らしく、“ハイジ村”もあるそうです。ファンにとっては聖地のような場所だと、いまさらながら知りました。宿泊したホテルの名前は「スイス・ハイジホテル」。恐ろしいほど物価の高いスイスにしては安かったので、たまたま選んだのですが、アルプスの山小屋というよりも、実際は小奇麗なビジネスホテルという印象。久々に湯船につかって、移動に次ぐ移動による疲れを癒やすことができましたが、それらしい風情は皆無でした。
もちろんハイジ村による暇などなく、翌日はアールベルクトンネルを抜け、ブレンナー峠を越えてイタリア入り。夕方近く、クロンプラッツに到着しました。 クロンプラッツは、イタリア北部の南チロルと呼ばれる地域の一角で、一般的にはドロミテ山塊のある場所として知られています。人々はイタリア語と同じようにドイツ語を自在に操り、たとえば道路標識はイタリア語・ドイツ語で併記されます。ホテルで出される料理も、イタリア


ヒルシャー2本目で逆転。凄みさえ感じさせる異次元の強さ
男子GS第6戦は、2万三千人の大観衆を集めて、ワールドカップ有数の難コースとして知られるアデルボーデン(スイス)で行なわれました。
寒いけれど雪が少なかった12月とは打って変わって、年明けから大雪に見舞われているヨーロッパ。1月12~13日に予定されていたサン・アントンの女子ダウンヒルは、雪が降りすぎたために中止。来週末のコルチナ・ダンペッツォのレースにプラスする形で代替レースが行なわれることになりました。 1本目は曇りで上部には霧も発生したが、2本目のクライマックスを迎える頃には美しく晴れあがった 男子GS第6戦の会場、アデルボーデン(スイス)も例外ではなく、コース上部には40~50cmの新雪が降り積もっていました。昨日の公式トレーニングは、表面に新しい雪が残った軟らかいコンディションで行なわれたようですが、本番レースは素晴らしい硬さで凍結したレーシングバーンが用意され、最後まで公平な条件でのレースとなりました。 核の違いを見せつけたマルセル・ヒルシャーの滑り(1本目) 優勝はマルセル・ヒルシャー(オーストリア)。1本目を0秒12差の2位につ