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日本男子選手のワールドカップ開幕戦

石井智也(サンミリオン) 1本目79番スタートから65位(トップと4秒58差 30位と2秒52差)

Q 今日の滑りを振り返って A FISポイントが良くないので(17.00)、スタート順が遅いのは仕方がない。その割にコースは綺麗だった。ゼッケンが何番だろうと、トップ30に入って2本目を滑ることが目標だった。滑りの内容は、インスペクションで気をつけないと思っていた前半部で、ミスをしてしまった。そこに関しては反省。スピードの出るセットだったが、自分で納得できるターンも、課題の残るターンもあったことを滑りながら、実感していたので、今後の練習の中で、その精度を高めていきたい。 Q インスペクションで注意した点は? A 上の緩斜面でスピードを乗せ、急斜面に入っていくというセットだった。斜度(斜面)変化のところで、ポジショニングが後傾になるとターンが遅れてしまう。さらにスピードが出てから急斜面で振り幅のあるセットになるため、そこでリズムをしっかり変えて入っていく予定だったが、そのままのスピードで入ってしまった。

最初の中斜面の入口で痛恨のミス。中盤過ぎからはまずまずの滑りだっただけに惜しい失敗だ

Q このセットに関して得意・不得意という意識はあったか A コースが急斜面なので、自分には向いていると思う。降雪があった割には、雪質も非常にコンパクトに絞まっていたので、後ろのゼッケンでも上位に食い込むチャンスはあった。 Q  今日のレースではトップと2秒差以内が30位だった。現時点からそこまへ到達するための課題は ? A 良いターンと悪いターンの差が大きいので、悪いターンを良いターンに作っていくことができれば、必ず30番に入れると思う。その自信はあるし、実力はついていると感じている。そのため、悪いターンをしっかり修正していけば30番に入ることはできると思う。もちろん「修正する」のは口で言うほど簡単ではないが。 今後は、FISレースやECでポイントを確実に取り、少しでもワールドカップでのスタート順をあげることが重要になる。 Q セルデンの開幕戦には今回で7回目の出場。これまでと違う点は? A 今年はスタート順が遅くなったが、レースへのモチベーション、意欲は今までで一番強かった。昨シーズンワールドカップに多く出場し「行ける!」という自信がついていたので、「スタート順は関係ない」と思えた。そのことが今までと大きく異なる。

今季もナショナルチーム外からのワールドカップ挑戦となる石井智也

Q 開幕戦に向けて、また、今滑り終えて、心境の変化などはあったか A 今シーズンはナショナルチームを外れているが、チームメンバーとの予選を勝ち抜いて出場権を得たことはよかった。もともとこの場に立たなければいけない立場なので、ワールドカップ開幕戦に出るという目標を立て、そこをクリアしたことで最低限の目標は達成できたと思う。もちろん出るだけでなく、ワールドカップで30番に残るのが大きな目標なので、 課題を克服して今後のレースに臨んでいきたい。 Q 今シーズンはGSメインで行くのか A もちろんスラロームも挑戦するが、昨シーズン両種目ともポイントを取れなかったので、今季はまずポイントを取るという、シーズン前半にやらなければいけない作業が増えてしまった。そこは着実にこなし、本来の目標に向かっていきたい。

成田秀将(トップチームウィーン) 1本目73番スタートから第1計時を90位で通過後、途中棄権

Q 今日の滑りを振り返って A スタートからからいい感じで、カービングで入った矢先の、一番大きなターン(90度ターン)で、スキーが重なってしまった。その後コントロール効かなくなり、アウトしてしまった。ゴールしたかったが、スタートからのフィーリングとしては良かった。 トレーニングを十分積み、自信を持ってスタートできたので、開幕戦を良い状態で迎えることはできた。 Q 最終的には途中棄権に終わったが A スキーが重なったときに、エッジが削れたことが原因で、コントロールが効かなくなってしまった。 Q その後の修正は難しかったのか A 最初のミスで一度完全に止まってしまったため、気持ちが途切れてしまった。

ファーイーストカップのルールに助けられ、GSでは個人でのワールドカップ出場権を得た成田秀将

Q 開幕戦にはどのような気持ちで臨んだのか A 試合10日前くらいにFISから公式に出場権利があることを知らされた。昨シーズンのファーイーストカップの種目別で5位だったが、上位4人が本来はファーイーストではないロシア人選手だったため、コンチネンタルカップのルールとして出場権が回ってきた。おそらく、そうなるだろうとは思っていたものの、決定が知らされるまでは、ハラハラしていた。公式に出場権利があることで、チーム内で争わずに済む分、気持ちの余裕を持てたので、自分自身の調整をすることに集中した。 Q ファーイーストカップの権利がなかったとしたら、チーム内のタイムレースで勝てたと思うか A GSのタイムレースでは石井選手に続く2位だった。気持ちを強く持ってアタックしてゴールすれば勝ち取ることができたと思う。

激しくインを攻める成田秀将。しかしこの次のターンでほとんど止まってしまうミス

Q 数週間前のトレーニングで怪我をした影響は? A けがをする前1カ月間は、天候も良くプラン通りのトレーニングができた。併行して8月から長い期間フィジカルトレーニングに取り組んできた。8月はスイスに行き、標高4000m以上の斜面で1日10〜12本、とにかく滑り込むことで開幕戦に照準を合わせてきた。そしてオーストリアに戻ってきてすぐに、怪我をしてしまったが、周囲のサポートのおかげで、予定より早めに復帰できた。1週間の安静と1週間のフィジカルトレーニングで雪上に戻ってくることができた。 Q どの程度の怪我だったのか A 唇の中と外、それぞれ4cmずつ貫通、大出血の外傷。そのため、日本での安静の方が良いと判断したため、一時帰国した。 Q 今後の予定は A 10月24日に帰国。日本で1週間程度のフィジカルトレーニングと休息をとって、11月の初旬にもう一度ヨーロッパに戻って、オーストリアで2週間のトレーニング。その後アメリカに行き、12月のワールドカップに臨む。今シーズンもGSとスラロームの両種目での参戦を予定している。


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