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バンピーな高速スーパーGを制したのはGS巧者のF・ブリニョーネ

January 13, 2018

 どうにもこうにも天気が良くならないバート・クラインキルヒハイム。今日は本来ならば女子のダウンヒル第3戦の予定でしたが、昨日までにトレーニングランが1本もまともに消化できていないので、ルールによってレースができません。昨日はダウンヒルのスタート地点からスーパーGのスタート地点までの40秒足らずのトレーニング。その下はコースコンディション不良のために選手の安全が確保できず、コース上部のみの区間トレーニングとなりました。ダウンヒルでは少なくとも1本のトレーニングランが義務付けられているので、このままではレースの実行が不可能。そこで日曜に予定されていたスーパーGを土曜日に開催し、レース終了後に残りの区間のトレーニングを行なうことでトレーニングラン成立とみなすという窮余の策です。

 

 優勝:フェデリカ・ブリニョーネ(イタリア)

 


 そういうわけで、1日前倒し開催となった女子スーパーG第5戦。平均スピードが時速90kmを超える、女子のスーパーGとしてはかなり高速のコースセッティングでした。当然、ダウンヒルを得意とする選手が有利と思われましたが、優勝したのは意外にもフェデリカ・ブリニョーネ(イタリア)。過去にスーパーGで1勝しているものの、一般的にはジャイアント・スラロームのスペシャリストとして知られる27歳です。今季は開幕の直前に内臓の疾患で体調を崩し、セルデンのGS第1戦を欠場するという苦しいスタート。12月に入ってからも暫くの間は調子が上がりませんでした。体力的に落ちたため、充分なトレーニングを積めず、それがレースでのミスにつながっていたようです。しかし年末に行なわれたリエンツのGSで優勝し、通算6勝目を記録。すっかり自信を取り戻して新年を迎えたました

 

 フェデリカ・ブリニョーネ


 コースはこの日もコンディションが悪く、ラフに凍ったアイスバーンと、その氷の層が割れてしまった部分が混在。全体的にバンピーなコースとなりました。そのため、多くの有力選手がミスを繰り返して自滅する荒れた展開。そのなかでブリニョーネは、非常にクリーンな滑りで全コースをカバーし、トップを奪いました。ララ・グート(スイス)、コーネリア・フッター(オーストリア)といったスピードレーサーを2位3位に抑え込んだ見事な勝利でした。
「コースが難しければ難しいほど、私にチャンスが回ってくる。ターンをするのも好きだし、スピードを出すことも大好き。これまでも、他の選手が苦労しているときの方が成績が良かったので、今日は私の日だと感じていた」とブリニョーネ。母親は1980年代を代表するスラローマーだったマリア・ローザ・クワリオですが、娘はターン技術に優れているだけでなく、スピードにも強いタフなレーサーに育ったようです。

 

 2位:ララ・グート(スイス)


 2位のララ・グートは今季2度目の表彰台。昨年2月に膝の前十字靭帯断裂の重傷を負いながら、驚異的なスピードで復帰したグートですが、まだ本調子とはいえません。それでもこの日のラフでバンピーなコースを攻略したことは、大きな自信となりそうです。
 地元のレースで3位に入ったコーネリア・フッターも、グート同様前十字靭帯断裂で1年間の戦線離脱を余儀なくされていた選手です。この日は家族や恋人、友人など100人を超える応援団が来場。その声援が大きな力となったと言います。
「彼の家はここから20分のところ。今日はホームコースでのレースだから、表彰台に立てたのは最高の喜び。このところミスで自滅するレースが続いていたけれど、今日は落ち着いて滑ることができた」と喜びを語りました。

 

3位:コーネリア・フッター(オーストリア)


 今季のスーパーG第3戦(ヴァル・ディゼール)の優勝でワールドカップ通算78勝となったリンジー・ヴォン。インゲマル・ステンマルク(スウェーデン)の持つ男女を通じた史上最多勝記録に着々と迫っていますが、この日は9位にとどまりました。実は前日まで彼女は、今回のバート・クラインキルヒハイムのコースが選手にとって危険であると強く主張してきました。このところの暖かさで雪が大量の水分を含み、夜間の中途半端な冷え込みでそれがザラメ状の“シュガースノー”と化したからです。とくにコース下部の雪質は春先のそれを思わせるほど。度重なる膝の怪我を経験し、そのたびに乗り越えてきたヴォンですが、その状態はけっして万全とはいえず、もしインスペクションで自身が危険と判断した場合は、スタートをとりやめると公言していたほどです。その結果、ぎりぎり行けると判断して臨んだレースですが、不安を抱えた身体では100%の滑りをすることはできなかったようです。
「今日は安全に滑りすぎた。コースのせいではなく戦略のミス。膝に厳しい部分ではうまく滑れたのに、比較的イージーな区間で遅れてしまった。でもこれが1回のインスペクションだけで滑らなければならないスーパーGの難しさだと思う」とサバサバした表情で語りました。通算勝利数にこだわる周囲をよそに、彼女自身の今季のフォーカスはあくまで平昌オリンピック。ワールドカップの成績には一喜一憂せず、2月の本番に向けてマイペースで仕上げていくようです。

9位:リンジー・ヴォン(アメリカ)

 

 

公式リザルトはこちら

 

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