ヒルシャー異次元の強さ アルタ・バディアGSで6連勝

曇り空ながら厳しい冷え込み。大観衆を集めたアルタ・バディアのGSは、マルセル・ヒルシャー(オーストリア)が、圧倒的な強さを見せつけて勝ちました。今季4レースを戦い、早くも3勝目。380点というほぼ満点に近いワールドカップ・ポイントで、ふたたびワールドカップ総合のトップの座を子ども時代からの親友マックス・フランツから奪い返しました。 1本目ですでに2位マッツ・オルソン(スウェーデン)に0秒94の大差をつけたヒルシャーは、先週のヴァル・ディゼールGSと同様、2本目も100%のアタック。2位とのタイム差はみるみる開いていき、中間計時が表示されるたびに観客席がどよめきます。ゴール前に設けられたジャンプでも極限まで直線的に飛び出し、次のゲートに顔から激突。ヘルメットでフラッグを引きちぎるという間一髪ぶりでした。最終的にはリードを2秒53まで広げての圧勝でした。もう言葉もありません。


2本目ゴール前のジャンプ。直線的に狙い、かつ飛距離も最小限という計算され尽くしたアタックだった


100万リットルの水を注入して凍らせた全長1255mのコースはとても硬いアイスバーンでした。ただし、磨き上げられたツルツルのアイスバーンというより、表面には細かい波が残るバンピーな状況。とくに2本目はヒルシャーでさえ、雪面に叩かれるスキーをコントローすることには苦労したそうです。 それでも 「こんなに大差をつけられるとは思わなかった。これまでで最高の滑りだった」と満足の表情。アルタ・バディアでは6年連続の優勝となりました。

ACL断裂という怪我を乗り越えた37歳のベテラン、現役最後のシーズン久々に表彰台に戻ってきた

2位は、1本目14位から2本目のスーパーランで12人を飛び越えたトーマス・ファナラ(フランス)。一昨シーズンに前十字靭帯断裂の重傷を負い、昨シーズンからカムバックの道を歩んで生きたベテランです。これが現役最後のシーズンと決めて臨んだこの冬、21位、18位と下位入賞にとどまっていましたが、2年半ぶりの表彰台復帰です。 「マルセルとアレクシー、ふたりのチャンピオンに囲まれて表彰台に立てたことをとてもうれしく思う」と控えめに喜びを語りました。

1本目7位から3位に浮上したパントュロー


アレクシー・パントュローは1本目7位。2本目も7位のタイムとうまくまとめて3位に浮上しました。 「1本目はあまり満足できる滑りではなかった。今季から新しいサービスマンと組んでいて、徐々にコンビネーションも良くなってきた」と今季初の表彰台に手応えを掴んだ様子でした。

日本チームからは、ヴァル・ディゼールと同じく3人が出場しました。1本目77番から79番まで連続してスタートし 大越龍之介(東急リゾートサービス)が62位(+6.58) 成田秀将(カワサキフィールドSC)が58位(+6.16) 新賢範(ブレイン)が65位(+8.37) という結果。参考までに今日のレースは1本目30位の選手がトップと3秒45差でした。


大越龍之介(東急リゾートサービス)

成田秀将(カワサキフィールドSC)

新賢範(ブレイン)

公式リザルトはこちら


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