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ヒルシャー2本目で逆転。凄みさえ感じさせる異次元の強さ

January 14, 2019

男子GS第6戦は、2万三千人の大観衆を集めて、ワールドカップ有数の難コースとして知られるアデルボーデン(スイス)で行なわれました。
寒いけれど雪が少なかった12月とは打って変わって、年明けから大雪に見舞われているヨーロッパ。1月12~13日に予定されていたサン・アントンの女子ダウンヒルは、雪が降りすぎたために中止。来週末のコルチナ・ダンペッツォのレースにプラスする形で代替レースが行なわれることになりました。

1本目は曇りで上部には霧も発生したが、2本目のクライマックスを迎える頃には美しく晴れあがった

 

 

男子GS第6戦の会場、アデルボーデン(スイス)も例外ではなく、コース上部には40~50cmの新雪が降り積もっていました。昨日の公式トレーニングは、表面に新しい雪が残った軟らかいコンディションで行なわれたようですが、本番レースは素晴らしい硬さで凍結したレーシングバーンが用意され、最後まで公平な条件でのレースとなりました。

 

 核の違いを見せつけたマルセル・ヒルシャーの滑り(1本目)

 


優勝はマルセル・ヒルシャー(オーストリア)。1本目を0秒12差の2位につけ、2本目のベスト・タイムで逆転という理想的な展開で通算66勝目。アデルボーデンのGSとしては4勝目、スラロームと合わせると8勝目となる勝利です。
2位はヘンリック・クリストッファーセン(ノルウェー)。1本目でトップに立ちながら、またしても勝つことができませんでした。クリストッファーセンにとって、ワールドカップ、オリンピックでの2位は、これが19回目ですが、そのうち実に16回がヒルシャーに負けての2位です。

 

ヒルシャーに及ばず2位のヘンリック・クリストッファーセン。「ヒルシャーの次の2位」は16回目となる

 

 


続く3位はトーマ・ファナラ(フランス)。今シーズン限りの引退を発表しているファナラですが、現役最後のアデルボーデンを見事に表彰台で締めくくりました。

 

3位入賞のトーマ・ファナラ。アデルボーデンでは通算3度目の表彰台となる


 

 石井智也(ゴールドウインSC)

 

成田秀将(カワサキフィールドSC)

 

日本選手は、石井智也(ゴールドウインSC)、成田秀将(カワサキフィールドSC)、新賢範(ブレイン)の3名が出場し、3人とも途中棄権という厳しい結果となりました。なかでも注目されたのは年末の全日本選手権GSで優勝し、このレースからナショナルチームに戻った石井の滑り。
「今日は、Jスポーツの解説が伊東さん(フィッシャーチームのサービスマン伊東裕樹さん)だったので、良いところを見てもらいたかった」と悔しそうに振り返りましたが、
「前回アデルボーデンに出たときは、ただ完走しただけという滑りだったけど、今日は自分なりに手応えもあった。もちろん課題もたくさんあるので、世界選手権に向けてひとつひとつ解決していきたい」と、表情は明るかったのが印象的でした。

ナショナルチームに復帰した石井智也



それにしても、改めてマルセル・ヒルシャーの凄さを痛感するレースでした。
「アデルボーデンは初めてワールドカップのトップ10に入った想い出深い場所(2007年1月18歳のときにアデルボーデンのスラロームで9位に入賞)。こことは不思議な縁で結ばれている気がする」と語ったヒルシャー。ザールバッハのGSで6位に沈み、GS18レース連続の表彰台という記録が途絶えてしまいましたが、次のレースですぐに表彰台の中央に戻ったのは、さすがという他ありません。

ワールドカップ66勝目を振り返りながら、頭の中では翌日のスラロームをどう戦うかを考えていたという


2本目、暫定トップに立つベストタイムでフィニッシュラインを横切った彼は、滑走中の厳しい表情を変えることなく、少しうつむき加減で静かにゴールしました。トップが入れ替わるたび、ゴールで喜びを爆発させるシーンが続いたあとだっただけに、異質な光景でした。そこで感じたのは、ヒルシャーにとってワールドカップの勝利は、めざすものではなく、自分がやるべき仕事、と思っているのではないか、ということです。感情をうちに秘めて、やるべきことを淡々とやり続けることで、勝利を積み上げる。マルセル・ヒルシャーの強さは、またひとつ上の次元に入ったのでは、と思わせるシーンでした。
夏に結婚し、秋に初めての子供が誕生したヒルシャー。レヴィのスラローム第1戦で優勝したあと、
「僕にとって、スキーは人生でもっとも大事なことではなくなった」と語り、これからはスキーよりも家族のことを優先すると宣言しましたが、それでいて、これだけ高いレベルの滑りができるのはどうしてなのでしょうか。常識でははかりしれない、ヒルシャーの充実ぶりに圧倒されるレースでした。

 

コーチとしてチームに帯同するイヴィッツァ・コスタリッチ。クロアチアは今季からミズノのウェアを採用



公式記録


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