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ヨーロッパカップGSはノルウェーが表彰台独占

昨日は、先日の女子GSと同じクロンプラッツで、ヨーロッパカップの男子GS第5戦が行なわれました。Ertaと呼ばれる標高差350mのタフなGSコース。地元の人の説明によるとErtaとはラテン語で急斜面を意味する言葉だそうですが、実際コース中盤からは急傾斜が続きます。いきなりガクンと落ち込んだあと、階段の踊り場のようなフラット部分をはさみ、左に曲がってゴールへと続く急斜面に。ここは右側が下がった片斜面で、途中いくつかのウェーブもあります。2003年に開かれた比較的新しいコースながら、そのプロフィールはヨーロッパの古典的な流儀を取り入れた難コースとなっています。しかも、この日はくせのある地形を利用した難しいコースがセットされ、前半部には7〜8m飛ばされる部分もありました。


現在の男子ヨーロッパカップを一言で言うと、ノルウェーの天下です。とくにスラローム、GSでは上位を独占。まだ10代の新鋭から20代なかば過ぎの中堅まで、多くの選手がチーム内で互いに競いながらワールドカップ定着へのチャンスを狙っています。このレースでもそんなアタッキング・ヴァインキングたちが表彰台を独占。1位が18歳のルーカス・ブロースン、2位ビョルナー・ネッテランド(27歳)、3位ラスムス・ヴィンディングスタッド(25歳)と各年代が上位になだれ込みました。ブロースンは日本で言えばまだ高校3年生に相当する年齢。今季のGS第1戦(ヴァル・ディゼール)でワールドカップに初出場。デビュー戦でいきなり27位とワールドカップ・ポイントを獲得しています。まだまだ未知数ですが、近い将来、あるいはヘンリック・クリストッファーセンに次ぐ存在となるかもしれません。


1位ルーカス・ブロースン(ノルウェー)

日本からは、3人が出場。合計タイムでは1本目34番スタートの新賢範(ブレイン)が54位(+7.38)、同57番スタートの石井智也(ゴールドウインSC)が34位(+3.52)という順位。若月隼太(近畿大学)は96番スタートから1本目61位。わずかに及ばず2本目進出を逃しました。

54位:新賢範

34位:石井智也

1本目61位:若月隼太

一方、1月20日にウェンゲンで行なわれるワールドカップ男子スラローム第7戦に出場予定の成田秀将(カワサキフィールドSC)、大越龍之介(東急リゾートサービス)、湯浅直樹(シーハイルアカデミーたちかわ)の3人はライターアルム(オーストリア)でトレーニング中。金曜日までここでトレーニングを積み、レース前日の土曜日にウェンゲン入りするということです。とくに全日本選手権で優勝し、2月のオーレ世界選手権(スウェーデン)への出場権をつかんだ湯浅は、昨シーズンのウェンゲン以来1年ぶりのワールドカップ出場です。怪我からの復帰途上にあり、まだ完調とは言えない彼ですが、ウェンゲンの難コースにどう挑むのか注目です。


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