ワールドカップ総合8連覇中のマルセル・ヒルシャー(オーストリア)。彼に関してはここ数シーズン、毎年のように引退の噂がとびかってきました。
1989年生まれの彼は今年の3月2日に30歳となりました。
これまでワールドカップ、オリンピック、世界選手権で数々のタイトルを取り尽くしたうえに、家庭を持ち、子どもも誕生。
そんなヒルシャーが、これ以上レースを続けるモチベーションを持ち続けるのは、非常に難しい状況ではありました。
彼の引退の“Xデー”がいったいいつになるのか?
2019/20シーズンのワールドカップでは、果たしてヒルシャーの姿を見ることができるのか?
それはオーストリアだけなく、世界選手権中のアルペンファンの大きな関心事といっても良いでしょう。

もともと彼は8月初めに、記者会見で進退について何らかの発表をするとしていましたが、直前になってそれをキャンセル。もうしばらく考える時間が必要だと語っていました。
やめるのか、続けるのか、ヒルシャー自身相当悩んでおり、なかなか結論が出せなかったのです。
すべてのタイトルをすでに手の中に収めている彼にとって、中途半端な形で続けることに、もはや意味はありません。
やるからには、王座を守ることが最大の目標となるはずです。
であれば、勝つためのすべての条件が完璧に揃っているという自信がなければ、彼は引退という道を選ぶでしょう。
ヒルシャーの気持ちの中で、結論は出たのでしょうか?
オーストリアスキー連盟のペーター・シュレックスナデル会長によれば、それが明らかになるのは9月4日。
ヒルシャー自身が会見を行なうようです。
そのときヒルシャーが、どんな結論をどんな言葉で語るのか、注目したいと思います。
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