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セルデン開幕戦に日本から7名が出場

2018/19シーズンのアルペンスキーワールドカップの開幕まであと10日あまりとなりました。 10月15日付けで、全日本スキー連盟からセルデン(オーストリア)で行なわれる男女ジャイアント・スラローム第1戦に出場する日本選手が発表されました。以下の7名が出場します。 10月27日(土)女子ジャイアント・スラローム第1戦 安藤麻(東洋大学4年) 石川晴菜(木島病院) 向川桜子(秋田ゼロックス) 荒井美桜(サンミリオン) 10月28日(日)男子ジャイアント・スラローム第1戦 成田秀将(カワサキフィールドSC) 新賢範(ブレイン) 若月隼太(近畿大学2年)


安藤麻2015/16シーズンのGS

2015/16シーズン開幕戦での安藤麻

成田秀将(カワサキフィールドSC)のGS

過去2回はいずれも2本目に進出できなかった成田秀将。成長の跡を今季開幕戦で見せてほしい

女子4名+男子3名、計7名出場というのは過去最多だと思います。 荒井、若月はワールドカップ初出場。新は2016年の苗場大会でワールドカップを経験していますが、ヨーロッパでのワールドカップは初となります。ちなみに若月はその苗場大会でGSの前走をつとめています。 7選手のうち、個人での出場権を持っているのは安藤(WCSL50位による日本チーム内ルール)、向川(ファーイーストカップ総合チャンピオン)、成田(ファーイーストカップ総合チャンピオン)、新(ファーイーストカップGSチャンピオン)の4人。他の3人は、日本チームに割り振られた国枠を、チーム内のタイムレースで勝ち取った出場権利です。


安藤は自身初のワールドカップ入賞を昨シーズンのセルデンで記録した

昨シーズンのこの大会で、安藤は1本目29位。自身初の2本目進出と初のワールドカップポイント獲得という活躍を見せました。合計タイムではトップと3秒26差の25位。悪天候で彼女の苦手とする緩斜面がカットされたという幸運もありましたが、巡ってきたチャンスをしっかり生かしたことは自信につながったはず。今季はスタートからの緩斜面をも克服して、さらに上位への進出を期待したいと思います。


昨シーズンはゴールで涙を流した石川晴菜。その悔しさを全日本選手権の制覇につなげた


セルデンは5年ぶりとなる向川桜子。ファーイースト王者の意地を見せてほしい


石川、向川、成田にとっては、いずれも3度目のセルデンGSです。過去の大会はすべて1本目で敗退し、悔しい思いをしてきました。これまでの経験を生かし、自分本来の滑りをすることで突破口を開きたいところです。 ヨーロッパデビューの新を含む初出場組にとっては、おそらく世界の壁の厚さを思い知らされるレースとなることでしょう。ただ、怪我さえしなければ、彼らにとって失うものはな何もないはず。失敗を恐れず、ワールドカップの厳しさをたっぷりと味わって来てほしいと思います。

2016年に行なわれた苗場湯沢大会でワールドカップデビューの新賢範

初の大舞台に挑む若月隼太 (写真は2016苗場大会のGS前走時)

着実に経験を積んできた荒井美桜(写真は昨シーズンの全日本選手権)

セルデンのコースは、スタート地点の標高が3040mという高地にあります。そこから標高差370mのコースが伸び、年によって違いますが、おおよそ1分10秒から15秒かかるゲートがセットされます。スタート直後は緩斜面で、その後右にゆるやかにカーブを描きながら短い急斜面、短い緩斜面と続きます。そして中盤からは、おそらくワールドカップで最も長いと思われる超絶急斜面。その後はほぼ真っ平らの長い緩斜面をもがいてフィニッシュです。この時期、選手たちは各地の氷河スキー場でトレーニングを積んでからセルデンに集結するので、高度への順化はすんでいると思われますが、それでもこの標高でのフルスケールのGSはきついはず。例年コースは男女共通なので、とくに女子にとってはワールドカップ有数のタフなGSといえるでしょう。はたして、今季はどんなレースが見られるのでしょうか。


心配なのは、コースコンディション。ライブカムで見る限り、現時点ではまだ雪は充分ではなく、コース作りは難航しているようです。天気予報も今週末まで晴れの予報。気温が0度まで下がる地点が標高3200〜3500mということなので、人工降雪機の活躍も期待薄。まあ、オーストリアが威信をかけて準備をするはずなので、おそらく大丈夫でしょうが、若干不安の残る状況です。



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