

男子SLは今季もヒルシャーvs.クリストッファーセン
男子ワールドカップは、昨シーズン最終戦のスラローム(オーレ/スウェーデン)、そして今季開幕戦のGS(セルデン/オーストリア)と、シーズンをまたいで2レース連続で悪天候のために中止となってきました。昨シーズンが何となく尻切れトンボで終わり、今シーズンも女子GSのみ行なわれたので、始まったのか始まっていないのかよくわからない、中途半端な状態だったのです。しかし、今日は無事男子スラローム第1戦が行なわれ、これでようやく本格的に2018/19シーズンが開幕したことになります。 前日の女子スラロームでもそうだったのですが、コースコンデイションはほぼ完璧でした。何人かの選手からは、「少しラフだった」という声も聞こえてきましたが、暖かかったうえに雨も降ったこの10日間ほどの天候を考えれば、信じられないほど硬くパックされたアイスバーンでした。 したがって、遅いスタート順の選手にも2本目進出のチャンスが生まれ、実際この日は64、74、75番と、通常ならばあまり考えられないビブナンバーをつけた選手が2本目に残っていました。とくにこれまではまったく無名だったアルバート


レヴィのスラロームはシフリンが優勝
Leviで行なわれたワールドカップ女子スラローム第1戦は、早朝からの強風のために予定より45分遅れで競技開始。スタート地点を少し下げ、旗門数にして例年よりも10旗門ほど短いコースでのレースとなりました。北極圏に位置するというのに、今年のレヴィは暖かい気候が続き、この日の朝もゴール付近の温度計はプラス5度と表示。体感的にはもう少し寒い気がしましたが、それにしても北緯67度の11月とは思えない陽気でした。
こんな気象条件のなかでもコース状況はほぼ完璧。前日の段階ではグズグズになると予想されたコースも、しっかり凍ったアイスバーンと化し、少なくとも最初に滑った30人ほどは、比較的好条件での滑走となったようです。 危なげない滑りで優勝したミカエラ・シフリン 優勝は、ミカエラ・シフリン(アメリカ)。1本目のリードをしっかりと守り、昨年のレヴィの覇者、ペトラ・ヴルホヴァ(スロヴァキア)の追撃を0秒58差で抑えました。1本目12位と出遅れたベルナディッテ・シルト(オーストリア)が2本目のベスト・タイムをマークし3位へと大きく順位をあげて表彰台。逆に1本目で2位


名スラローマーが語るレヴィSL攻略法
今日はメディア関係者(カメラマンではなく主に記者たち)を対象にしたTrack Walkという催しに参加してきました。Track(レースコース)を、Walk(歩いて)視察するというもので、まだポールはセットされていませんでしたが、いわばメディア向けのコースインスペクションです。すべてのワールドカップ会場で行われているわけではありませんが、報道関係者へのサービスの一環として開催している会場がいくつかあるようです。 ふだん私がこういうイベントに参加することはありません。思い出す限り、カール・シュランツに連れられて滑降コースを降りた1982年のウェンゲン大会が唯一の経験です。コース上で写真を撮ろうとすれば、どんなに恐ろしいコースでも撮影ポジションまで滑り降りなければならないので、必然的にコースの特徴には詳しくなります。レヴィのスラロームコースも過去に何度も撮影しているし、だいたいのことはわかっているつもりでいました。今回も別に参加しようと思って参加したわけではなく、詳しい経緯は省きますが、気がついたらその場にいた、という感じです。 でも結論から言うと、参


レヴィSL開幕戦に臨む日本女子チーム
昨晩フィンランドのLeviに到着。今週末にワールドカップ男女スラローム第1戦がここで行なわれます。
どう考えても取材の資金が足りないので、今年はスキップするつもりでしたが、
先日の男子GS開幕戦(セルデン)が悪天候で中止となったため、悩みに悩んだ結果、飛行機の切符を買ってしまいました。 レヴィは現在のワールドカップでは、もっとも北に位置する会場です。北緯66度33分より北を北極圏と呼ぶそうですが、レヴィは北緯67度39分。紛れもない北極圏です。というととても遠くに感じますが、日本からはむしろもっとも近いワールドカップ会場です。
成田からヘルシンキまでは約10時間。国内線に乗り継いで1時間半で最寄りの空港キッティラに到着します。そこからレヴィまでは車でわずか15分。乗り継ぎ時間を含めても約15時間あれば着いてしまいます。スイスやフランス、オーストリアなどアルプス諸国の会場は、とこも20時間以上の長旅を覚悟しなければなりませんが、それに比べればずいぶんと楽な距離にあるわけです。 これは5年前に作った動画。雰囲気は今もほとんど変わっていないが、今